あさりの産地偽装の件が騒がれています。
この問題、数年おきに問題になっているようで根本的な解決というか、消費者の意識も変わらないといけないのでは、という気がします。
というのもそもそも国産アサリ自体が獲れなくなっている事実や国産神話というものが混ぜ合わさり、問題を根深いものにしているようです。
国産=品質が良い、某国産=品質悪い(衛生管理も良くない)という考えから消費者が脱却しないといけないと思います。
確かに日本はある時まではそうだったかもしれませんが、現在は諸外国の方が資源管理も製造体制もしっかりしているという部分は大いにあります。
そして我が業界はどうかといいますと、国内の生産者はほぼ輸入原料を使用しているのが事実かと思います。
一部100%国産原料を使用しています、という企業やお店もあるかとは思いますが、なかなかレアな会社かと。
他社のことは分かりませんが、生地蒲鉾ではすり身の原料は100%輸入原料です。
そのうちほぼ9割近くが北米産スケソウダラです。(そのほかタイのグチやインドネシアのハモを混ぜたりしています)
ベーリング海の洋上で獲れた新鮮なスケソウダラをそのまま洋上で加工、凍結まですることで良質なすり身ができあがります。
また資源管理の面でもアメリカは日本よりしっかりとしていると感じます。
4月から加工食品の原料表示が法改正になり、主原料の産地表示が義務付けられます。
その表示を見て消費者ががっかりしたりすることのないような説明が各業界や企業には求められているのではないでしょうか。
そうすれば産地偽装の問題は今後減っていくのかと思います。