創業昭和2年
昭和2年、黒部の地に創業以来、一貫してかまぼこ製造のみを行ってまいりました。名水の里として名高い黒部においてその天然資源をいかし、独自の製法で作りだされるかまぼこは富山県内のみならず、広く全国のお客様に喜ばれております。
手作りのかまぼこ
昨今機械化がすすむ蒲鉾屋が多い中、生地蒲鉾では「人」による製造工程を大切にしています。細工かまぼこや笹焼きの型にすり身を詰める仕事は現在でも人の手によって行われているので、一つ一つに作り手の気持ちがこもっています。
「しなやかな」食感
かまぼこの歯ごたえを評するときには「足」という言葉を使います。足が強いかまぼこが好まれる地域もございますが、生地蒲鉾の食感の特徴として挙げられるのは「しなやかさ」であります。その秘密は澱粉の添加を極力抑えることと、「坐り」に対する独自の考え方にあります。かまぼこに弾力を出すための「坐り」とよばれる工程は、通常1時間以内で終えるところが多いのですが当社では一晩かけて低温下で行います。またその温度設定はすり身の状態や外気温によって変更が必要で長年の経験が必要とされます。こうして一手間かけることによって独特のしなやかで口当たりの良いかまぼこができあがります。
良質の素材を厳選
かまぼこの主原料はスケソウダラですが、商品によってはグチ、ハモ、南ダラなどを加えています。そうすることによって味に変化をつけ、魚本来の旨さを感じていただいています。また原料となる魚はその時最高のものを使い、常に高品質の商品を提供するよう心がけております。
黒部の名水
富山県黒部市は名水百選に選ばれるほどのおいしい水が飲める地域です。生地蒲鉾ではすり身に塩を加える際にこの黒部の名水を加えてつややかなすり身に仕上げています。
細工かまぼこ
富山県では伝統的にお祝いの席やお慶びの席でかまぼこに色鮮やかな細工を施したかまぼこが供されてきました。生地蒲鉾の細工かまぼこは県内でもその技術に高い評価をいただいております。過去に何人もの県内企業からの研修生が生地蒲鉾の細工を学んでいかれました。
地域とともに
生地蒲鉾は地域に根ざした会社です。地元の小学校のかまぼこ制作体験や生地地区を訪れる観光客の「まち歩き」に積極的にかかわっています。また市内で開かれる催し物や朝市などに出展し、できるだけ多くのみなさまにかまぼこのおいしさを知ってもらうことを目指しています。